大丈夫です。石黒たまご園では黄身に余計な色付けをしていません。
“黄身”というのは元々黄色です。
きれいな黄色をした黄身を安心してお召し上がり下さい。
石黒たまご園の卵の黄身は市販の卵の色に比べると”うすい”黄色です。
市販の卵には濃いオレンジ色をした黄身が多いので、驚かれる方もいらっしゃいます。
黄身の色は鶏が食べたエサによって変わります。オレンジ色の黄身はパプリカ色素抽出物をエサに混ぜることにより生産されます。
エサを自家配合してパプリカ色素を入れていない卵の黄身は、うすい黄色になります。
オレンジ色の黄身の始まりは、玉子焼きの色を黄色く見せるために、オレンジ色をした黄身の卵を加工業者が希望したことのようです。そして、養鶏業界の宣伝もあり、「黄身の色が濃い=栄養価が高い」という間違ったイメージが定着しました。
本来、黄身の色と卵の栄養価は何の関係もありません。
石黒たまご園では黄身の色づけをせず、餌に元々含まれている色素からだけで黄身の色は出来上がっています。“黄身”という、きれいな黄色を感じてくだされば嬉しいです。
黄身の色が薄いのですが、問題ありませんか?
Q1
石黒たまご園ではより新鮮な卵を食べていただきたいと思い、
賞味期限を2週間程度に設定しています。
卵の賞味期限とは、卵を安心して「生で食べられる期限」を示したものです。賞味期限後は火を通してお食べください。
卵の賞味期限はサルモネラ菌による食中毒を防止するために設定されています。
サルモネラ菌の増殖が起こらない期間は保存温度によって決まるため、季節によって異なります。
夏期(7~9月) 採卵後16日以内、
春秋期(4~6月、10~11月) 採卵後25日以内、
冬期(12~3月) 採卵後57日以内
上記の日数は、賞味期限は食中毒を防止するために決められた日数であり、食品として心地よく食べられる日数とは違います。
石黒たまご園ではより新鮮な卵を食べていただきたいと思い、賞味期限を2週間程度に設定しています。
卵の賞味期限は「生で食べられる期限」なので、賞味期限が過ぎても、食べられなくなるわけではありません。
ただ、賞味期限の過ぎたものは、できるだけ早く加熱調理をしてから食べてください。
また、殻にひびが入っている卵は生食をさけ、加熱調理をしてから食べてください。
卵の賞味期限はいつまでですか?
Q2
卵はできるだけ早く冷蔵庫で保存してください。
冷蔵庫に入れないときは、日のあたらない涼しいところで保管してください。
卵の鮮度は温度によって大きく変わります。温度の高い所に置いておくと品質の劣化が進んでしまいます。10℃以下保存した場合、2週間経っても卵の鮮度は購入時とほぼ同様に維持されるという実験結果もあります。
できるだけ早く卵を冷蔵庫に入れて保存してください。冷蔵庫の奥で保存すると、温度が安定するので良いです。
卵は生きて呼吸をしています。冷蔵庫内の肉や魚の臭いを吸収してしまうこともあります。パックのまま冷蔵庫に入れますと、他の物の臭いがつきにくく良いようです。臭いに敏感な方は、パックに入れたまま卵を冷蔵庫で保存してください。
冷蔵庫のドアポケット部分は、温度が不安定になり、卵の保存にはあまり向いていません。また、ドアを開け閉めする度に卵に振動が加わります。パックのまま冷蔵庫内の安定した場所に保存するようにしましょう。
卵の保存はどのようにしたらいいですか?
Q3
オスとメスが地面の上で一緒に飼われた鶏が産んだ卵です。
健康に育てられた鶏が産んだ卵と考えてください。
石黒たまご園の玉子は平飼い有精卵です。
有精卵とは、受精している卵です。つまり、温めつづけるとヒヨコになる卵です。
メスの鶏に10%程のオスをいれ、一緒に飼うと産まれてくる卵のほとんどが有精卵になります。
卵の卵黄の大きさに比べると精子の大きさはほんの少しであるため、有精卵と無精卵には栄養面での違いはないとされています。
しかし、有精卵、無精卵の一番大きな違いは、受精の有無よりも卵を産む鶏が健康に過ごすことができる環境で生活しているか否かということです。
有精卵になるためには当然ですが、オスとメスが交尾をする必要があります。
石黒たまご園の鶏たちはオスとメスが一緒に飼われ、地面の上で日々運動しながら、好きなときに交尾ができる環境で生活しています。
この自由気ままに動ける環境が鶏の健康にとても大切です。ケージで飼われている鶏には一生味わえない環境です。
日々運動をして健康な鶏が産む卵こそが美味しいと考え、私たちは鶏を土の上で、オスとメスを一緒にして飼っています。
また、卵アレルギーは有精卵なら出にくいと言われることがあります。市販の通常の卵ではアレルギー反応が出るが、有精卵を食べるとアレルギー反応が出ないと言う話を見聞きすることはあります。
ただ、全てのアレルギー体質の人にも当てはまるわけではないようです。
有精卵の生きものとしてもつ生命力については、まだまだ解明されていない点が多いようです。
平飼い有精卵とはどんな卵ですか?
Q8
白身がにごっているのは鮮度がよい証拠です。安心して食べて下さい。
たまご園では卵をできるだけ新鮮なうちにお届けしようと心がけています。
新鮮な卵の白身には炭酸ガスが多く含まれています。そのため白く濁っているように見えます。この炭酸ガスは時間の経過とともに失われ、白身は徐々に透き通ってきます。
白身が白く濁っているのは卵の鮮度が良いためと言えます。
また、うすい琥珀色のような白身の色はビタミンB群が含まれているためです。
エサにビタミンB群をたくさん含んでいるものを混ぜると白身がうすい琥珀色になるようです。
白身が流れることなくしっかりと盛り上がり、白く濁り、うすい琥珀色した卵は、餌から沢山ビタミンを摂取した鶏が産んだ卵で、栄養価に優れた新鮮な卵の証拠です。
卵の品質にはなんの問題もありませんので、安心して食べてください。
白身が白くにごっていますが、大丈夫ですか?
Q4
食べても問題ありませんが、気になる場合は取り除いて食べてください。
卵を割ったとき、まれに黄身の表面に血がついていることがあります。
これは卵が形成されるときに親鶏の血が混じってしまったことが原因です。
鶏は大きな音や野鳥に驚いたり、何らかのストレスがかかったりしたときに、卵巣・卵管の毛細血管が傷つき、流血します。この血が卵に混ざってしまいます。
赤玉系の鶏は白玉系の鶏に比べて卵に血が混ざる確率が高くなると言われています。
少量であれば食べても問題はありません。
ただ、気になるようであれば、血を取り除いて召し上がってください。
このような血が混ざった卵は外見では判断できません。
食べても問題ないとはいえ、気味が悪い卵もあります。そのような際には、お申し出下さい。新しい卵とお取替えいたします。
卵に血が混じっていましたが、食べられますか?
Q5
体調の悪い鶏が産んだ卵だと思われます。
一見すると腐った卵のように思われますが、腐った卵や、古い卵ではありません。
卵黄膜が弱くなり、卵内で壊れて、黄身と白身が混ざった状態で産卵してしまったものだと思われます。
万に数個の確率でこのように黄身の形が崩れている卵が産み出されることがあります。
黄身が崩れている卵を産むのは、だいたい体調の悪い鶏です。鶏の性で、多少調子が悪くても産卵してしまいます。
問題のありそうな卵は形や大きさ、殻の強さなどに難があることが多く、おかしいと思った卵は抜き取っています。
しかし、まれに外見的には何の問題もなく、黄身の形が崩れた卵が産みだされます。
このような卵が異常卵と分からずに、お客様の下に届いてしまったと思われます。
食べても問題ないと言われますが、気味が悪いものです。新しい卵とお取替えしますので、お申し出下さい。
卵を割ったら黄身が崩れていました。どうしてですか?
Q7
卵の摂取とコレステロールの関係を研究する様々な実験の結果、1日1-2個の卵を食べ続けてもコレステロールには影響がないという結果が出ています。
健康を考え、コレステロールを気にかける人は多いと思います。食事制限において、卵はとりあえずやり玉に挙がります。
実はコレステロールのうち、食事から摂取しているのは20%に過ぎず、80%程度は肝臓などの体内で作り出されています。また、コレステロールの量は肝臓で調節されており、食べ物からとるコレステロールが多くなれば、肝臓で合成する量を減らし、いつも一定量に保つように調整されています。少々食べ物から多くとっても肝臓が調整しているわけです。
そもそも、卵がコレステロールの上昇を招くという誤解は100年以上前のロシアでの実験から生まれました。この実験の結果を簡単にまとめると、
ウサギにコレステロールを食べさせたところ、動脈硬化が起きた!
→卵はコレステロールが高い!
→卵は動脈硬化の原因!
と結論付けられました。
しかし、草食動物のウサギが動物性の卵を食べれば、コレステロールを代謝する機能がないためコレステロール値が急上昇するのは当たり前です(植物にはコレステロールは含まれていません)。実験の前提自体がおかしいので、現在この実験は疑問視されています。
さらに、卵にはコレステロールの吸収を制御する働きが備わっています。卵白に含まれるシスチン、卵黄に含まれるレシチンが、コレステロール値が吸収されるのを抑制しています。なんともすばらしいバランスです。
卵は完全栄養食品と呼ばれる、ビタミンCと食物繊維を除く全ての栄養素が詰まったものです。良質なたんぱく質として難しく考えすぎず、新鮮な良い卵を食べていけばよいのではないでしょうか。
ただし、健康上の問題でコレステロールのバランスをうまく調整できない人はお医者さんの指示に従って、卵を食べてください。